R3.10.4   「心の健康 ~心 豊かに 生きるために~」              ≪心の免疫力をつけよう!≫ 講師:江嶋 満 氏

 

「健康とは、身体的、精神的、霊的、社会的に、完全に良好な動的状態であり、単に病気、あるいは虚弱でないことではない。

                  ― WHO(世界保健機構)1999年 -

 

「意識が行動を作り、行動が習慣を作り、習慣が人格を作り、人格が運命を作る」      - ウイリアム・ジェームズの名言 ―

 

 

1 思考習慣(考え方)

 (1)夢・目標を持っている

 (2)プラス思考 ⇒ チャンス思考(好機を捉える)

 (3)美点凝視

 (4)お役立ちの心がある 「与えるものが与えられる」という原則 ⇒ 愛をふりまけば、愛で満たされる!

 (5)感謝の心を持っている (感謝上手は幸せの素) ⇒ 「幸福だから感謝するのではない。感謝しているから幸福なのだ」

2 行動習慣

(1))積極的で肯定的な言葉を使っている → 「言葉が人生を創る!」(言霊)

<積極言葉> ⇒ 肯定的で周りを明るくする言葉(天国言葉)

 ありがとう 嬉しい 幸せ 大好き        etc

   <消極言葉> ⇒ 否定的で周りを暗くする言葉(地獄言葉)

   不満 愚痴 悪口 泣き言 文句 ダメ etc

     ≪深いため息 ⇒ ため息は命を削るカンナかな!≫

  (2)役立ちの行動をしている 

 (3)笑う 「笑顔 と ありがとう が人生の特効薬!」 

  (4)より良い人間関係つくりができている

 

≪人に好かれる6原則≫  デール・カーネギー「人を動かす」

  1. 相手に誠実な関心を寄せる 

  2. 名前を覚える

  3. 笑顔を忘れない

  4. 心からほめる 「人間は賞賛を渇望している」

  5. 聞き手に回る 「聞き上手とは質問上手!」

  6. 相手の関心のありかを見抜く

 その本質は? 相手を一人の人間として尊重する! 

 

  ◎ 人は何故感謝の心を失うのか?

   (1)周りから与えられることに慣れてしまい、有り難さを忘れてしまうから。↔ あたり前

   (2)「自分がしてあげていること」を過大評価し、「してもらっていること」を過小評価しがちだから。

  ◎ 感謝の心を取り戻すには?

  (1)「有り難い事実」を考えてみる

  (2)「自分を支えてくれた・支えてくれている人を思い起こし、具体的に感謝を伝える行動」を起こす。 

  (3)ボランティア活動をやってみる

  

感謝の心を持って、心豊かに生きましょう!

 

                                                   .

 


R3.10.18 「水辺の妖怪譚-堂島蔵屋敷の狸退治など」                                                        講師:大阪民俗学研究会(阪俗研)代表 田野 登氏

 

1 玉江橋での精霊流し

     精霊流しとは、盂蘭盆(うらぼん、813)に仏さんをお迎

   えしてお祭りし、15日夕方、盆棚の果実などのお供え物を船

   に仕立てた紙箱に載せて、蝋燭を立ててそろーと川に浮かべて

   流したもの。特定の仏教の宗派だけが行うものではなく、「民

   俗行事」である。これは講師の方が昭和30年代の記憶の世界

 で、福島区の家庭では堂島川・安治川・旧淀川の水辺で流してい

 た。その場所は、堂島川に架かる玉江橋の昔の阪大病院前の浜、

 現在の朝日放送ビルの前とのこと。

 

  他の民俗行事としては、送り火を観光にする北摂池田市の「ガンガラ火祭り」、東北地方の「ねぶた雷神」のように睡魔を祓う行事も同系列である。

 

  大阪の夏の風物詩では「天満天神の船渡御」が該当するが、原形は「鉾流し神事」で夏を無事に過ごそうとする「夏越の祓い」であり、遡れば「疫病神送り」に行きつく。

  

2 水辺の妖怪や異類のモノたち

    大阪は市中に堀川が掘削され、古来より「水」を利することによって開かれた都市であり、一方、「水」によって災厄を被った都市でもある。そのため大阪には「水」にまつわる伝説が近世においても多く語られている。大阪人の河・海の世界観の一端を示すものに「厄払い」の口上がある。厄払いを仕事とする人達は、明治の初めまで「節分」の時に大阪の街を流し歩いていた。

 

<その厄払いの口上> 『人倫訓蒙図彙』1690(元禄3)

   ヤアック払ひましよ・・・ヤアヤア目出度いナア目出度いナア。鶴は千年、亀は万年、東方朔(とうほうさく、前漢の学者)は九 

 千歳、浦島太郎は八千歳、三浦大助(長寿の人)百六ツ。彼程目出度折柄にいかなる悪魔が来るとも此厄払がひつとらへ、ちくら(筑 

 羅)が沖と思へども西の海へ真逆さまにサラリサラリ・・・

 

       大阪市都島区に「鵺(ぬえ)塚」があり、「鵺」は大阪港の紋章に使われ守り神とされている。

    ※ 鵺(ぬえ)・・・源三位頼政が紫宸殿上で射取ったという伝説上の怪獣。頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎に、声はトラ

            ツグミに似ていたという。

  

    都の不吉なモノが漂着したのが淀川であったが、大阪ではケガレを水辺に流す習俗があり、風邪の流行った時に「風の神」を送

  るのは市中の川々であった。1802(享和2)3月上旬より、大阪市中が風邪に大いに流行して悩まされたため、町々より「風の

  神」というものをこしらえて夜毎々々に送りて川々に捨てた(の神送り)

    ※ 風の神送り・・・風邪がはやる時、その厄神を送り出す呪(まじない)の行事。大勢が風の神に擬した人形をかつぎ、提灯

             をともし、鉦(かね)・太鼓ではやし立てて練り歩き、町送りをする。

 

    風の神送りは、都市生活者のパフォーマンス・演劇的表現であり、風の神を「鬼形の姿、狐、和藤内、鬼の念仏、法界坊」等の

 可視的な「異類」に見立てて送るもので、その舞台は都心周縁の堀川なのである。

    ※ 和藤内・・・本名を鄭成功(ていせいこう、母は肥前平戸の人)といい、明朝末の遺臣で後に王より国姓朱氏を賜り、「国

           姓爺(くせん)」と名乗る。清軍と戦い奮戦したが志を遂げず病没。近松門左衛門作の「国姓爺合戦」で

           「和藤内(和唐)(わとうない)」の名で親しまれる。

   ※ 鬼の念仏・・・大津絵の有名な画題の一つ。鬼が法衣を着て傘を負い、奉加帳・鉦(かね)・撞木(しゅもく)を持っている

            もの。

   ※ 法界坊・・・江戸時代の托鉢僧。歌舞伎の脚本で町娘に煩悩を起す破壊坊主として描かれている。

 

 菅原道真公が九州大宰府に左遷される途中で、辿りついた島の里人に所の名を尋ねたところ「餓鬼島」という。これは不詳の名

であるので「福島」と名乗れば後世繁昌すべしとの仰せにより「福島」に変更とした(異名を「葭原島」とも言う)

 餓鬼島の「餓鬼」は異類のモノであり、天満・渡辺・大江・福島界隈の川筋には、ひもじがる「鬼」の登場する伝承がある。

  

3 蔵屋敷の景観

  初代長谷川貞信の版画における久留米藩屋敷の端の「中之嶋蛸の松」では、松の根が大きな岩に蛸の足のように絡み付いた松の

 木が描かれている。また、大阪歴史博物館所蔵の「広島藩蔵屋敷ジオラマ」などでは、蔵の端に大きな「蛸の松」が存在する。

  「蛸の松」は蔵屋敷の荘厳さを高めるために設置されている。

 

4 堂島蔵屋敷の狸騒動

  [治三公と中津屋敷の狸](原作:島本久恵「長流 一」 昭和36)

 

    治三公(愚かな人)という誰も知らん者がなく、名を上げて死んでも名が残る者がいた。中津屋敷にいた狸が治三公に劣らぬくら

 い名高い奴で、その狸を治三公が退治した話。 

中津の辺りではあっちこっちに狸が巣くっており、川太郎(がたろ)と共にこの辺の名物であった。川や井路や池みたいな窪地などが段々と埋まって陸になったところに狸が何で多いのか。まさか海からわくのでは無いと思うが。その狸が皆化けますが可愛らしい奴もいる。 

堂島川の玉江橋辺りの蔵屋敷では、日が暮れたら通る人もなく真っ暗がりで他人に鼻をつままれても分らない所なのに、治三公は太鼓を叩いて行きよった。そこに待ってましたと狸が大きな二つの火の玉に化けて出てきた。治三公は怖いもん知らずで何とも思わず、太鼓を叩きながら一つ覚えの『じこさ、ばかでも、おや、よう、やしなう』を唱えたところ、狸は勝手が違ったので根競べとなり、体全体でその火の玉をだんだん大きくしたが、治三公は面白くなって押して押して雁木(橋の上の桟、雁の行列のようにぎざぎざの形をしたもの)の際まで押し詰めたところ、狸がパチンと破裂した。

   あくる朝、治三公は集会所に居る者を玉江橋まで引っ張って行って、狸が死んでいるのを見せた。その日から仰山な見物人が来  

 て、「誰が退治した」「馬鹿の治三治や」「へえ、えらい奴ちゃなあ」で初日から大入りとなった。

                                                                              ・・・・というような話です。   .

 


R3.10.25  おもちゃ作り                                                                        講師:大阪高齢者大学 森田 耕市 氏

※ 万華鏡・・・3枚の長方形の鏡板を三角柱状に組

 み、色紙の小片などを入れ、筒を回しながら一方の

 端の小孔から覗くと美しい模様の見えるようにした

 もの。錦眼鏡(にしきめがね)、百色眼鏡、ばんかき 

 ょう 

 

<万華鏡の歴史>

  1813年にスコットランドで発明。灯台の明かりを遠くに飛ばす工夫をしている時に完成。1819年に日本に入り、その後子どもや郷土のおもちゃとして広がる。

 

 

 

<万華鏡の種類>

 ① オイルワンドタイプ・・・円筒形の筒にオイル

② ホイールタイプ・・・車輪型の円盤を回す

③ テレイドタイプ・・・外の景色が見える

④ マーブルタイプ・・・ビー玉を使う

  (今回作成したのは④マーブルタイプ)

<日本各地の万華鏡ミュージアム>

・神戸万華鏡ミュージアム  神戸市長田区 

 

・京都万華鏡ミュージアム  京都市中央区

 

                      .

 

 

 

 

 

左から ビー玉万華鏡、ストローガリガリプロペラ、4枚羽かざぐるま

 


R3.10.25 音楽でリフレッシュ  講師:日本音楽療法学会認定 音楽療法士 橋本 明美 氏

 音楽療法とは、音楽を聞いたり演奏したりする際の生理 

  的・心理的・社会的な効果を応用して心身の健康回復、向 

  上を図ることを目的とする健康法ないし代替医療あるいは 

  補完医療。

   歌唱や演奏を行う能動的音楽療法と音楽を聴くなどの受  

  動的音楽療法の2つに分かれる。

 

 全員で我々の若い時代のヒット曲を合唱すると共に、全員で小型の様々な打楽器などを使って講師が弾くエレクトーンのメロデーに合わせて歌いながら叩くことなどを実施。

 

講師の指示の元にハンドベルにてメロデーを奏でる       

                 

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