R3.12.6 「古代日本の聖なるデザイン」 王権と八角形

                                    講師:金澤 成保 氏

古代日本では、「八」が王権に関わる数として使われ、八角形が玉座

(高御座)や皇族の陵墓(天武・持統天皇陵等)、王権に関わる寺院建築(法隆寺夢殿等)のデザインとして用いられた。

 

天下人と八角建築 

  天下人たちは、実質的に「日本国王」となり、自己を神格化しようと

  した。八角建築はその象徴。

  ・織田信長 安土城天主閣(6層目が平面八角形)

  ・豊臣秀吉 「八棟造」の霊廟豊国神社

  ・徳川家康 日光東照宮「宝塔」(9段の八角形)

 

なぜ八角形が王権を表したかについては、「中国古代思想(道教・陰陽道)の反映とみることができるのではないか」とのこと。

     (写真)パワーポイントのスライド(標題:「八」は古代の聖数)から、

                   「八紘一宇」(神武天皇の詔勅)、「八百万の神」などの言葉にあるように、

                    古代から「八」は聖なる数字とされていたことを学ぶ。                                                                                                                   


R3.12.20 靴と健康

【足の骨格からみるウオーキングシューズ】  講師:シューフィッター 大木 金次 氏

☆足は26個の骨で形成されている

   前足部(趾骨)・・・ゆびが良く動き開くことで力

                                   が入る

   中足部(中足骨)・・・締めると力が入りやすい

   後足部(楔状骨から踵骨)・・土踏まずを形成

 

☆ウオーキングシューズとフィッテング

  ・つま先に余裕(1520ミリ)

  ・中足骨部を締める靴ひもがついている

  ・ソール()がやわらかすぎない

  ・中敷きが取り換えられる

  ・靴のつま先上りがある

  

 ◎玄関ではイスに座って靴を履きましょう! 


R3.12.20 聖徳太子と四天王寺

                  講師:NPO法人大阪ウオークトーク 山内 啓子 氏

<厩戸皇子(聖徳太子)の生涯>

    聖徳太子は諡号(しごう)(おくりな)で生前は、厩戸豊聡耳皇子(うまやとのとよとみみのみこ)、上宮之厩戸豊聡耳命

          (かみつみやのうまやとのとよとみみのみこ)

 

574年 橘豊日皇子(たちばなのとよひのみこ 31代用明天皇)と穴穂部間人皇女(あなほべのはしひとのゆめひこ)の第

            二子に生まれる。厩戸皇子(うまやとのみこ)の父母はいずれも欽明天皇(29)父に持つ異母兄弟

          (馬小屋)の前で生まれた

593年 推古天皇(33代 皇室史上初の女性天皇)が皇位に、厩戸皇子は皇太子・摂政となる。攝津国難波に四天王寺

            を建立

603年 冠位十二階を定める

604年 十七条憲法を制定

607年 小野妹子を遣隋使(2回目)として送る

613年 難波から飛鳥まで日本最古の官道「難波大道」を築く

615年 「三経義疏(さんぎょうぎしょ)(お経の参考書)を著す

622年 厩戸皇子が痘瘡(天然痘)で薨御(享年49) 

 

※ 聖徳太子御廟は大阪府南河内郡太子町の叡福寺北古墳にあり、その母・妃と共に横穴式御廟内に埋葬

<四天王寺の再建 ~7回も再建された五重塔~>

 四天王寺は聖徳太子が四天王(持国天・増長天・広目天・多聞天)を本尊として593年に建立。()薬院(やくいん)・療病院・

()田院(でんいん)(きょう)(でん)(いん)四箇(しか)(いん)設置。 日本最初の官寺で「四天王護国之大寺」「難波寺(なにわでら)」ともいう。和宗総本

山で山号は(こう)陵山(りょうさん)

 総面積は33千坪(11万㎡)  四天王寺伽藍は、創建当時(飛鳥時代)の「中門・塔・金堂・講堂」が南北

一直線にんでおり日本最古の伽藍配置の一つである。

 

○ 五重塔の再建等

  836年に第2代目五重塔再建  960年に第3代目再建  1600年に第4代目を移築により再建  

 1623年に第5代目再建  1813年に第6代目再建  1940年に第7代目再建  

 1959年に第8代目再建(鉄筋コンクリート造)

 

※ 四天王寺伽藍の建設等は世界最古の企業で1400年の歴史を持つ「金剛組」が全て施工